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  • 2018/12/10 13:16

    ずっと行きたいと思っていた、インゲヤード・ローマン展。

    最終日に慌てて行ってきました。

    東京近代美術館工芸館での開催です。

    明治時代の洋館が美術館として使われていて、とても趣きがあります。

     

    インゲヤード・ローマンさんは、スウェーデンを代表するガラスのデザイナーであり、

    陶芸家です。装飾をそぎ落としたシンプルで機能美ある器は、潔い美しさがあります。

    展示室を入ると、陶器とガラスの作品が並べられていました。

    シンプルなデザインに至るまでの、細部までミリ単位で検討を重ねる彼女のこだわりがみえました。

     

    中でも厚みに対してのこだわりは印象的でした。

    実際に手に触れ、ものによっては口に触れる器は、厚みや質感に対して人それぞれの

    感覚や感性、こだわりが見えます。

    手づくりのものでもプロダクトでも作り手のこだわりを感じ取れる部分ですよね。

     

    私も器を選ぶ時には厚みが気になります。

    繊細すぎて日常に合わないものではなく、かといってぽってり重すぎたものでもなく。

    程よくすっきりとしているものが好きです。

    どの作家さんもそうですが、こいずみみゆきさんも細部にこだわって制作されている一人。

    しっかりとデザインされたものを手でひとつひとつ制作しているという印象です。

    シンプルにデザインされながらも、手仕事のよさもしっかりと残っている、

    とても気持ちのいい器だと思います。

     

    削ぎ落とされたシンプルなデザインのものが並んでいましたが、中には

    フェルメールの水差しを思わせる形がガラスで再現されているものも。

    物作りの向き合い方について考えさせられる展示会でした。

     

    今回は最終日に行ってしまいましたが、ブログでこれからも展示会をご紹介したいと思っています。